2021.01.20
色素各論 マリーゴールド色素
マリーゴールドと聞くと可憐な黄色い花を思い浮かべるのではないでしょうか。そのイメージ通りマリーゴールド色素は鮮やかな黄色を呈します。鮮明な黄色の主成分である「ルテイン」は眼底の網膜の中心部(黄斑)や水晶体に存在していて、その高い抗酸化作用で活性酸素のダメージから目を保護する働きがあるとされています。最近では、ルテインを豊富に含む、目の健康のためのサプリメントもよく販売されています。そんな「マリーゴールド色素」についてご紹介いたします。
目次
1.マリーゴールド色素について
2.マリーゴールド色素の使用食品例と表示について
3.弊社商品のご紹介
1.マリーゴールド色素について
マリーゴールド(Tagetes patula L. 若しくはTagetes erecta L. 又はそれらの種間雑種)の花から得られた、キサントフィルを主成分とするものである。
基原原料 | キク科マリーゴールドの花 |
主成分 | キサントフィル |
製法 | マリーゴールドの花を室温時ヘキサンで抽出して得る。 |
写真:マリーゴールドの花
●マリーゴールド色素の色調と構造
色素成分 | キサントフィル |
構造 |
写真:水及び牛乳への着色(分散乳化品を使用)
可溶化タイプ(水溶液) | 分散タイプ(水溶液) | 分散タイプ(牛乳) |
●特徴
マリーゴールド色素は油溶性の色素であり、通常は水に不溶ですが乳化という分散技術を施すことにより水に分散し、着色することができます。熱に対する安定性に優れており、色伸びが良いため少ない添加量でも濃度感の濃い着色となります。光に対して不安定な面もありますが、ビタミンCやビタミンEなどの酸化防止剤を使用することで改善します。
2.マリーゴールド色素の使用食品例と表示について
マリーゴールド色素は飲料、冷菓、菓子、デザート類等に使用されます。
●食品への表示例
マリーゴールド色素、カロチノイド色素、着色料(カロチノイド) |
●使用食品例
ホットレモン |
砂糖(国内製造)、レモン果汁、はちみつ/酸味料、香料、ビタミンC、マリーゴールド色素 |
ゼリー |
エリスリトール、レモン果汁等/ゲル化剤(増粘多糖類)、酸味料、香料、甘味料、酸化防止剤(ビタミンC)、マリーゴールド色素 |
3.弊社製品のご紹介
品名 | 性状 | 特徴 |
KCイエロー GE-5 | 液体 | 分散乳化タイプ。不透明な黄色に着色 |
KCイエロー GE-7 | 液体 | 可溶乳化タイプ。透明な黄色に着色 |
KCイエロー GO-3 | 液体 | 油溶性。チョコレート・バタークリーム など 油脂食品に |
ご質問やサンプルのご用命がありましたら、こちらからお問い合わせください。
この記事に関する品目
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パーム油カロチン
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クチナシ黄色素
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マリーゴールド色素
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ベニバナ黄色素
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