2023.01.30
原材料価格の高騰に 特許技術を用いたコストダウン製品のご紹介
2020年頃から、食品業界にも値上げの波が押し寄せています。新型コロナウイルスの影響で、世界各地で人手不足による物流環境の悪化が起こったことや、ロシアのウクライナ侵攻によって、原材料不足やエネルギー・輸送コストの上昇が課題となりました。
今回は『原材料価格の高騰』というお悩みの解決策として、コストダウンに貢献できる着色料製品のご紹介をいたします。
目次
1.ベニバナ黄色素の代替に! 鮮明なクチナシ黄色素「KCイエロー KN-1」
2.トマト色素の代替に! 赤みの強いトウガラシ色素「KCオレンジ PE-EN」
1.ベニバナ黄色素の代替に! 鮮明なクチナシ黄色素「KCイエロー KN-1」
1つ目は、ベニバナ黄色素の代替製品としてご案内する「KCイエロー KN-1」です。
ベニバナ黄色素は、レモンをイメージした清涼飲料などに汎用されています。その鮮明な黄色の色合いは他の黄系色素では代替が難しい色素です。しかし、原料主産地である中国の天候不順、ゼロコロナ政策による収穫労働者の減少、健康食品への引き合いによる原料争奪といった理由で高騰しています。
こうした課題を受け、クチナシ黄色素を使用し、ベニバナ黄色素の色調に近いレモンイエローを呈する製品として、「KCイエロー KN-1」を開発いたしました。
クチナシ黄色素は、主成分の構造の違いで、赤みを帯びた黄色 (バナナイメージ)や、鮮明な黄色(レモンイメージ)の色調を呈します。鮮明な黄色の状態では、pHの影響を受けて凝集する場合があり不安定です(低pHの場合)。そこで、鮮明な黄色に幅広いpH域で安定して着色できるよう開発したのが「KCイエロー KN-1」です。(特許出願中)
⇒色素各論 クチナシ黄色素
<特徴>
・クチナシ黄色素ですが、ベニバナ色素同様に鮮明な黄色が表現可能です。 |
⇒製品詳細情報 「KCイエロー KN-1」
⇒お役立ち資料 「市場拡大中のレモンイメージに!鮮明なクチナシ黄色素のご紹介」
<着色例>
・イオン交換水
ベニバナ黄色素製剤 | KCイエロー KN-1(0.1%) |
・牛乳:色素由来の臭気が少なく、風味を損なわずに乳製品に着色できます。
ベニバナ黄色素製剤 | KCイエロー KN-1(0.3%) |
・パン粉:熱安定性が高く、タンパク質への染着性にも優れています。
無着色品 | KCイエロー KN-1(0.8%) | |
パン粉 | ||
コロッケ ※180℃、3分 |
また「KCイエロー KN-1」とクチナシ青色素を合わせて、緑色に一剤化した「KCグリーン KN-20」もラインナップしております。メロン、マスカット、ライムなどの明るい緑色イメージにおすすめです。
⇒製品詳細情報 「KCグリーン KN-20」
2.トマト色素の代替に! 赤みの強いトウガラシ色素「KCオレンジ PE-EN」
2つ目は、トマト色素の代替としてご案内する「KCオレンジ PE-EN」です。当製品を一言で表すと、赤みの強いトウガラシ色素です。トウガラシ色素はオレンジ色を呈し、ゼリー、水産加工品、米菓、揚げ物など幅広い食品に使用される色素です。
⇒色素各論 トウガラシ色素
お客様から、「激辛商品でもっと辛さをアピールしたい」「トマト色素の代替製品を提案してほしい」といったお声がありましたが、従来のトウガラシ色素や赤系色素では課題解決できないため、開発に着手いたしました。
「KCオレンジ PE-EN」は、原料であるトウガラシ色素を特殊製法により加工することで、従来製法では難題であった赤みの強い色調を実現しました。(特許出願中)
鮮やかな赤色を呈しつつ、比較的高価なトマト色素の代替製品としてご案内しております。
<特徴>
・水系への着色で鮮やかな赤色、乳系への着色で明るいピンク色を呈します。 |
<着色例>
・ゼリー:トマト色素の色調に近く、光安定性にも優れています。
トマト色素製剤 | KCオレンジ PE-EN(0.3%) |
・牛乳プリン:乳製品に着色するとピンク色を呈します。
トウガラシ色素製剤(汎用品) | KCオレンジ PE-EN(0.5%) |
・カニ肉(5.0%):単品でカニ肉イメージに着色できます。
ご検討、ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
サンプルのご用命はこちら(お問合せフォーム)からお願いいたします。
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