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2022.03.01

開発コラム

色鮮やか!クチナシ色素のグラデーション

クチナシ色素は弊社でも取り扱いの多い色素の一つですが、他の色素とは異なり一つの原料から複数の色が得られるという特徴を持っています。今回はそんなクチナシ色素が彩る色彩についてご紹介します。

クチナシ色素とは

クチナシ色素はアカネ科クチナシの果実を基原原料とし、抽出・分離・加水分解等の工程を経て黄、青、赤の色を得ることができます。

クチナシ色素は比較的安定性が高いため、中華麺、洋菓子、ゼリーなど幅広い食品に使用できます。酸性食品では沈殿を生じる恐れがあるので注意が必要ですが、食品のpHによって色調がほとんど変化しないため、ご希望の色調に着色することが可能です。
詳しくは色素各論のクチナシ色素シリーズをご参照ください。
色素各論 クチナシ黄色素
色素各論 クチナシ青色素
色素各論 クチナシ赤色素

色鮮やか!「クチナシグラデーション」

色の三原色は「イエロー」、「シアン」、「マゼンタ」であり、ほとんどの色はこの3色を組み合わせることで作り出せるといわれております。これらの色はそれぞれ「黄」、「青」、「赤」に対応しているため、クチナシ色素を組み合わせることで様々な色を出すことができます!

クチナシ色素を使用した色のグラデーション

また「黄」、「青」、「赤」の3色を混ぜることで茶色を表現でき、配合する青色の量から色の明暗も表現することができます。
左:KCレッド KL-7+KCグリーン KL-13(明るい緑)
右:KCレッド KL-7+KCグリーン No.6(暗めの緑)

これらの着色はすべてクチナシ色素を使用しているため、クチナシ一括表示が可能となります。

・表示例

クチナシ色素、着色料(クチナシ)

食品への表示の際、表記が簡便になるため好まれることも多くなっています。

弊社のクチナシ色素製品ラインナップ

弊社では多数のクチナシ色素の製品を取り揃えております。

品名 性状 特徴
KCイエロー KL-10A 液体 クロシンタイプ。わずかに赤みのある黄色。
KCイエロー KN-1 液体 従来品より赤みが少なく鮮明な黄色。
KCブルー KB-6S 液体 耐酸性のある製品。
KCレッド KL-7 液体 従来品より青みの少ない色調。
KCグリーン KL-13 液体 黄みの強い緑色。
KCグリーン No.6 液体 青みの強い緑色。
KCバイオレット KL-14 液体 赤みの強い紫色。
KCバイオレット KL-15 液体 青みの強い紫色。

このほかにもクチナシ色素製品を多数取り扱っておりますので、こちらからお問い合わせください。

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