Technology

  1. ホーム
  2. 技術情報
  3. 着色料各論
  4. 色素各論 クチナシ黄色素

2021.01.08

着色料各論

色素各論 クチナシ黄色素

「クチナシ」と言われると馴染みのないもののように感じますが、実は日本では古くから利用されています。その代表として挙げられるのが栗きんとんです。栗きんとんはお節料理の中で金運上昇を願う意味が込められていますが、その鮮やかな黄色はクチナシの果実に含まれる黄色成分が呈しているのです。
現代においても身近なところで利用されており、焼きそば、ラーメンなどに用いられる「中華麺」にもこのクチナシ黄色素が使われています。そんな私たちの生活に密接にかかわるクチナシ黄色素についてご紹介します。

 

目次

1.クチナシ黄色素について
2.クチナシ黄色素の使用食品例と表示について
3.弊社製品のご紹介

1.クチナシ黄色素について

クチナシ(Gardenia jasminoides J. Ellis(Gardenia augusta Merr.))の果実から得られた、
クロシン及びクロセチンを主成分とする色素です。

基原原料 アカネ科クチナシの果実
主成分 クロシン及びクロセチン
製法 クチナシの果実を室温時水もしくは含水エタノールで抽出、またはこれを加水分解して得られる。

●写真:クチナシの果実

●クチナシ黄色素の色調と構造
クチナシ黄色素の主成分であるクロシンは、クロセチンに二糖類の一つであるゲンチオビオースがエステル結合した物質です。
クロセチンは、クロシンを酸もしくはアルカリで加水分解することによって得られますが、酸性下では沈殿を生じてしまうため、アルカリ条件下でのみ利用できます。
クチナシ黄色素は上記二つを主成分としていますが、一般的にクロシンタイプのものが多いです。

色素成分

クロシン

クロセチン

写真            
色調 赤みを帯びた
やや暗い黄色
やや青みを帯びた
鮮明な黄色
構造

●特徴
クチナシ黄色素は、染着性に優れており、熱に対する安定性に優れています。
光に対して不安定ですが、酸化防止剤との併用によって、光の安定性が向上します。
酸性下では沈殿を生じる恐れがあります。

2.クチナシ黄色素の使用食品例と表示について

チナシ黄色素は、中華麵や焼き菓子などの食品によく使用されます。

●食品への表示例

クチナシ黄色素  クチナシ色素  カロテノイド色素  着色料(クチナシ)等

●使用食品例

中華麺

小麦粉、食塩/酒精、かんすい、打粉(加工でん粉)、クチナシ色素
焼き菓子
クリーム、卵、砂糖、小麦粉、植物油脂/乳化剤、香料、増粘多糖類、酸味料、カロテノイド色素(原材料の一部に乳成分、卵、小麦、大豆を含む)

3.弊社製品のご紹介

品名

性状

特徴

KCイエロー KL-10A 液体
KCイエローKN-1 液体 耐酸性があり、鮮明な黄色を呈する
KCイエロー KPー150(顆粒) 顆粒 飛散しにくく、水に溶けやすい

ご質問やサンプルのご用命がありましたら、こちらからお問い合わせください。

この記事に関する品目

関連記事

Contact お問い合わせ

当社製品へのご質問・ご依頼など、些細なことでも
ご遠慮なくお問い合わせください。
担当者より早々に対応いたします。

着色料パーフェクトブック

当社がお客様に対して実施している着色料勉強会(約2時間)
プレゼン資料65ページ、着色見本イメージ5種が無料でダウンロード可能です。