2021.01.30
色素各論 アカビート色素
ビートは料理によく用いられており、有名なのはテーブルビートを用いたロシア料理の「ボルシチ」です。その他にもピクルスなどの漬物やワインの着色にも用いられており、実は私たちにとってとても身近な食品です。そんなビートから得られる「アカビート色素」についてご紹介いたします。
目次
1.アカビート色素について
2.アカビート色素の使用食品例と表示について
3.弊社製品のご紹介
1.アカビート色素について
ビート(Beta vulgaris L.)の根から得られた、ベタニン及びイソベタニンを主成分とするものです。デキストリン又は乳糖を含むことがあります。
基原原料 | アカザ科ビートの根 |
主成分 | ベタニン及びイソベタニン |
製法 | アカザ科ビートの根から、搾汁したもの、または水、酸性水溶液、もしくは、エチルアルコールで抽出して得る。 |
写真:ビート
●アカビート色素の色調及び構造
色素成分 | ベタニン及びイソベタニン |
構造 |
写真:水及び牛乳への着色
水 | 牛乳 |
●特徴
アカビート色素は水溶性の色素で、広いpH域で色調変化なく、鮮やかなピンク色に着色できます。ただ熱に対して不安定ですので、加熱工程のある食品への使用は不向きとなっています。また光に対してやや不安定なところもありますが、ビタミンCなどの酸化防止剤を添加することで改善します。
2.アカビート色素の使用食品例と表示について
アカビート色素は冷菓、乳飲料、チョコレート等に使用されます。
●食品への表示例
アカビート色素、着色料(アカビート)、野菜色素 等 |
●使用食品例
アイスクリーム |
乳製品、砂糖、いちご果汁、植物油脂、卵黄/香料、酸味料、野菜色素、(一部に卵・乳成分を含む) |
チョコレート |
砂糖、ココアバター、乳糖、全粉乳、カカオマス、ストロベリーパウダー/乳化剤、アカビート色素、香料、酸味料、(一部に大豆・乳成分を含む) |
3.弊社製品のご紹介
品名 | 性状 | 特徴 |
KCレッド BT-35 | 液体 | |
KCレッド BO-5 | 液体 | 油性乳化品。イチゴイメージのチョコ向き |
KCレッド BO-11 | 液体 | 油性乳化品。従来品より色調が黄色く、安定性を向上させた製品。 |
ご質問やサンプルのご用命がありましたら、こちらからお問い合わせください。
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ラック色素
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ムラサキイモ色素
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パープルキャロット色素
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コチニール色素
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